

私の旅のモットーは、パッケージ・ツアーとは全く異なり、テーマ性を持ち、ゆったりとした“あなただけのツアー”です。
私の年代も含め、特に団塊の世代の人たちが青春の頃のに憧れ、手に入れようと戦っていた風が時代は違っても、ここに吹いているという感触を味わってもらうことができたらと思います。大げさに言えば「人間が生きている意味」の回答のヒントが南フランスの旅には一杯つまっています。
たとえば、素敵な景色を眺めることはもちろんのこと、もう一歩踏み込んで地元の人々の暮らしを見て、彼たちと会話を楽しむ。土地の食べ物を味わい、朝市でみずみずしい野菜や果物を手に取り匂いをかいでみる。ラヴェンダーや野の花が咲く所では、香りを楽しみ、実際に摘んだ花を籠に生けてみる。浜辺で貝や小石を拾い、波の音や鳥の鳴き声、風の音に耳を傾け、のんびりカフェに腰掛けてエスプレッソの香りを楽しみ、心地良いざわめきに浸る。地中海に面したカマルグの大湿原で野生のフラミンゴが羽を休める中を白い馬で散策するコースなど……愉しんでいただきたいと思います。
コート・ダジュールで一番早く咲く花がミモザです。
2月、パリがまだ雪と氷に閉ざされている頃、黄色い小さな金平糖を集めたような花が咲き誇ります。
ミモザはニセアカシア科の植物で原産はオーストラリアです。
地中海性気候に非常に良く適応し、大木のように生長します
キリスト教の謝肉祭のカーニヴァルの時期に重なるために、ニースを中心とした海辺の町では趣向を凝らした山車をミモザの花で飾り、民族衣装を着た女性たちが、群集にミモザの花を投げる華やかなお祭りの主役になるのもミモザの花です。
カンヌの北側の山はミモザの森林となっていて約200ヘクタールの土地にミモザが自生しています。
日本人が桜が満開になるのを指折り数えて待つように、コート・ダジュールの人々もミモザの山へお花見に行くのを心待ちにしているのです。
ミモザの花は香水の原料としても使われますので、満開の山はミモザ独特の香りに包まれ、輝くような黄色は私たちをなんとも幸せな気分にしてくれるのです。
コート・ダジュールの空のブルーとミモザのイエロー、そして木々のグリーン。
それはまるでマチスの描く切り絵の世界そのものの色彩です。
3月、カーニヴァルが終わり、桃色のアーモンドの花が満開になる頃、コート・ダジュールには他より一足早く春が訪れます。
keiko KAJIWARA
梶原圭子(かじわら けいこ)
1975年渡仏。グルノーブル大学文学部入学。村の小学校で子供達にまじってフランス語を学ぶ。80年帰国し、フランス・ツアー旅行の企画担当として海外旅行代理店勤務。91年、南フランスのヴァンスに移住。現在、プライベート・ツアーを提供する目的で設立したDeluxe Tours担当責任者として活躍中。
Deluxe Toursは南仏コート・ダジュールを起点にした旅のお手伝いが基本です。日本から出発される場合は、フランスまでの往復航空券は各自でご入手ください。フランス国内でのホテル、TGV、国内線等の予約は承ります。また、パッケージ・ツアーで南仏を訪れた際にも、プライベートタイムの企画など何なりとご相談ください。

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